私が所属する証券代行業務部は、上場企業あるいは上場を目指す企業に対し、株式事務全般に係るサポートを行っています。株主名簿管理や株式分割等の株式事務を支援するとともに、株式会社の重要イベントである株主総会を、役員・総会事務局と密に連携をとりながら成功させることが私の役目です。またクライアントのニーズに応じて他部門と連携し、より効果的なIR・SR活動や実質株主判明調査、アクティビスト対応等の提案活動も行っています。このようにグループ全体で株式実務から株主対応までを幅広くアドバイスし、企業価値向上に貢献できることが非常に大きな強みとなっています。
やりがいは主に2つあります。株主総会は、その企業の主要なステークホルダーである株主・投資家とのコミュニケーションを図る最も重要なイベントです。総会で何か手違いがあると、取締役が選任されない、決議が無効となるといった大変深刻な事態になるので、クライアントとともにかなり早い段階から準備を行っていきます。株式事務のプロフェッショナルとして豊富な知見をしっかりと提供し、株主総会を滞りなく終えることができたときは大きな達成感とやりがいを感じます。
また、プロジェクトベースで動くコンサルティング業務とは違い、クライアントと長いお付き合いができるので、自分が成長するごとにクライアントからの信頼が大きくなることもやりがいにつながっています。
当社では新人のうちから、自分で考え、判断することが求められます。「どうしたらいいですか」と質問すると「どうしたらいいと思う?」と返ってきます。分からないことを聞くことは大切ですが、自分の意見も持たずに曖昧な理解のまま質問するのは良しとされません。このような企業風土の中で、自分で考える・判断するスキルが自然と身に付いていました。思考とFBの反復により、自分に足りないこと、必要なものが最短距離で理解できます。経営層や上司、先輩との関係もフラットで距離が近く、メンターのような目線でアドバイスをくださる環境が自分にはとても合っていて、おかげで成長できたと思います。
当社では、自分の裁量で上場企業の経営層に向かって発信し、提案を行う場が若手にも与えられます。そしてクライアントからは、役職者も若手も等しく1人のプロフェッショナルとして扱われます。大きなチャンスがもらえる分、社内外から求められる水準は高く、しっかりと自己研鑽していかなければなりません。上司がタスクを与え、それを順番にこなしていけば成長できる、一人前になれるという環境ではありませんし、毎日、同じ時間にこれを行うといったルーティーン業務もほとんどありません。株式市場という刺激的な環境で、自分で考え、恐れずに行動できる人にぜひエントリーしていただきたいですね。