株価向上を目的とするコンサルティング、あるいはアクティビストの関与に対する防衛策など、株主との関係を良好に保つための具体的な提案を行い、経営層に伴走することが私たちエクイティコンサルタントの仕事です。
入社1年目から新規開拓で数社のクライアントを獲得し、既存クライアントも20社ほど担当し、お客様へのコンサルティングを展開する場面をたくさん経験しました。最初は資本市場、財務指標、会社法などの基本的な知識がまったくなかったので、勉強が追いつかない状態でしたが、先輩のミーティングやプレゼンに同席し、後で用語や疑問点を調べ、アクティビストの過去事例を20年ほど遡ってチェックし、先輩に解説していただくうちに、いつの間にか自分でプレゼンができるようになっていた、それが正直な感想です。
責任は重いですが、やりがいも非常に大きい仕事です。企業がアクティビストから狙われると、最悪の場合、企業の経営権を揺るがす状況となりかねないので、実質株主判明調査などの当社独自のソリューションを活用して確実にクライアントをお守りするとともに企業価値向上に貢献できたときなどは、クライアントの社長や役員一同から非常に感謝されます。実際、頭を下げてお礼を言ってくださったこともあり、非常に恐縮しましたが、頑張って良かったと心から思いました。
そのほかにも、総会で不適切事案等の説明や新しい経営計画の発表などを行う際には緊張感が高まりますので、あらゆるシナリオを想定した対応策をクライアントに提示します。大変ではありますが、そのぶん専門家として少しずつ成長していることが実感できます。
当部は1チーム5名ほどに分かれて活動しており、定期的にチームメンバーがローテーションする体制になっています。チームリーダーはそれぞれ専門や得意分野を持っており、チームが変わることでメンバーである私たちは新たな知見やスキルを得ることができ、成長にはとても良い環境が整っています。金融系の会社にしては、上下関係は厳しくなく、上層部にも「ちょっとお時間いただけますか」と質問や相談ができるので非常に助かっています。また、同期の仲間とはそれぞれの現場で学んできたことを共有し、経験値を補うよう努めています。例えば、業界や規模が異なると経営課題も異なるので、そのような課題について秘密保持を踏まえつつ、ディスカッションをしています。
大学の同期と会って、それぞれの職場のことを聞くと、私は当社に入ったおかげで、かなり早くビジネスマナーやスキルを習得できていると感じます。普段接するクライアントの担当者は執行役員や取締役といった役職者になるので、必然的に高いレベルのビジネスマナーが求められる環境の中でビジネスマナーやスキルが自然に身に付きました。また、当社は上場企業でありながら、スタートアップのような風土もあり、経営判断のスピードが速く、社内業務フローも効率的なので、社員の成長スピードも速いと思います。特に知的探求心が高い学生の方は当社に向いていると思いますので、ぜひ一緒に働き、共に成長していきましょう。