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AI・R&D室で、データ基盤の構築とデータ分析を一貫して担っています。当社は、株主の情報と企業の情報を組み合わせて、お客様企業が抱える課題を解決するための具体策を提示する会社ですので、AI・R&D室はそれらの分析に使用するデータを事前に大量に収集する基盤を構築しています。さらに、データを活用した分析結果を提供し、コンサルティングを支援しています。扱う情報は財務情報、株主の情報、開示状況、企業・経済に関する日々のニュースなどで、個別の機関投資家がどういった銘柄を保有しているのかのデータも収集、ウオッチしています。機関投資家がどういう銘柄を買っているのか、その傾向を見ることで、個々のお客様企業がどのような観点で業績や財務基盤の改善を図ると株価上昇を期待できるか、といったコンサルティングが可能になります。
日本企業を取り巻く環境は大きく変化しており、企業価値向上に向けた取り組みが一層求められるようになっています。また投資家の顔ぶれは多様化を続けており、それに伴うアクティビスト(物言う株主)の増加も相まって、株価向上を果たせなければ経営権の維持が危ぶまれる事態となっています。
お客様企業の株価向上に向けた取り組みにおいて、平時からの投資家とのコミュニケーション(エンゲージメント活動)は重要です。当社では、投資家・企業のデータを駆使することで、エンゲージメント活動の結実が見込める投資家をターゲティングし、より効果的な取り組みを支援することができます。データを活用したターゲティングには確立した手法が存在せず、困難も多いですが、新たな分野を開拓していく喜びとやりがいがあります。
証券や企業経営に関するデータ収集は非常に煩雑で、私も入社当初は個別にデータ収集を行ってきましたが、より効率の良い方法を考えなければ、会社の戦力は上がらないと考えました。そこで2年前から前人未踏の領域に乗り出し、本格的なデータベース構築に注力しています。コンサルティング部門に有効に活用してもらえる分析ができた時には非常に喜んでもらえます。
日々作業が終わるというタイプの業務ではないので、一見長時間労働になりそうですが、当社は時間外労働の削減に取り組んでいるほかリモートワークなども活用して、自主的に働き方を選択できています。
当社はIR・SRといった独自の領域でビジネス展開している一方で、データ活用に向けた取り組みにも力を入れており、新しい取り組みを打ち出すことが求められています。最近ではAIの自然言語処理能力の向上が著しいこともあって、今後は投資家との対話データなどの非構造化データを活用して、投資家の興味・関心を分析するといった領域にも挑戦してみたいと思っています。社員のセルフプロデュースが受け入れられやすい環境ですので、学生時代に学んだことを存分に活かしたいという方には最適です。私たちと一緒にイノベーションを目指し、主体性を持って活動してくれる方をお待ちしています。